暮らしてウドムサイ(その一)市場の交渉術

 (その一)市場の交渉術

 

 

いきなりですが、クイズです。

市場での買い物中、最後になすびを買い忘れてしまいました。

しかし、ポケットにあるのは3,000キープ※  だけ。

なんとか、なすびを買って、我が家で焼き茄子を作りたいと思います。

そんな時の交渉術。正解はどっち?

※ラオスの通貨名(1,000キープ=14.85円)

 

3

 


 

ケース1(無言でチラ見戦術)

 

:なすび、いくら?

店の人:5,000キープ。

:……

店の人:……

:じゃあ、あれは?

店の人:4,000キープ。

:……(隣の店をチラチラ見る)

店の人:……

:ありがとう。隣の店もみてくるわぁ~。

店の人:4,000キープ?

:ええよ。隣の店見に行くから。ありがとう。

店の人:ほんなら3,000キープ。これ以上はあかんで。

:最初からそう言うてーやー。ほな、買うわぁ。


 

ケース2(ほめ殺し戦術)

 

:これいくら?

店の人:5,000キープ。

:高っ!!もっと安なられへんの?

店の人:(失笑)

:負けてえなぁ、お姉さん(ここはおばちゃんであってもお姉さんと呼ぶこと)。

店の人:じゃあ4,000キープでえぇよ。

:あかんわぁ。お姉さんべっぴんさんやのに、いけずやなぁ。

店の人:(再度、失笑)ほんなら3,000キープ。これ以上はあかんで。

:お姉さん、商売の仕方もべっぴんさんやねー。ほな、買うわ。


 

以上、二つのケースです。

さて、正解は?

 

2

 

【解説】

ウドムサイではあまり交渉して値切るという習慣がありません。

市場では値段表示がありませんが、ほとんどの相場は決まっているので、売り手の言い値で購入します。

あまり「負けて、負けて」というと商売っ気がないラオ人は「じゃあ、別に買ってくれなくていいよ」という感じで露骨に嫌な顔をします。

なので相手の出方を待って交渉するのがウドムサイ流の賢い買い物術です。

その商売っけのなさは、会計後の行動にも表れます。

例えば、野菜や果物のおまけをさらに袋に詰め込んでくれたり、「これどんな味するの?」などと話しかければ

「それなら味見しなさい」と試食させてくれるのもラオスならでは。

高いものとセットであれば、安い方のものをただでくれたりすることもあるんですよ。

ちなみにケース1で、店の人は横になったまま最後まで起き上がりませんでした。

かろうじて目だけは開けてましたが。

 

【答え】 ケース1


【市場の相場・豆知識】※2015年3月20日現在

「肉・魚」

豚: 40,000キープ/キロ

鶏: 35,000~50,000キープ/1羽

魚: 8,000~10,000キープ/1匹

鶏: 10,000キープ/12個

 

「野菜」

なすび:3~4本  4,000キープ(本稿では値切って3000キープで購入)

もち米、うるち米  6,000キープ

じゃがいも、玉ねぎ 8,000キープ/キロ

人参        10,000キープ/キロ

たけのこ皮付き   12,000キープ/キロ

トマト       5~6,000キープ/キロ

にんにく      10,000キープ/キロ

 

「調味料」

塩         7,000キープ/キロ

砂糖        3,000キープ/キロ

キッコーマン醤油(150ml) 30,000キープ