ラオスと不発弾 その4 不発弾を処理する人々

ラオスの不発弾問題に詳しい林さんの硬派なコラムです。


不発弾を処理するには特殊な技術が必要とされる。

不発弾は爆発物なので、細心の注意を払って手順通りに処理しなければならない。決められた手順に従わなかった場合、作業中に爆発してしまう可能性もゼロではない。では、このような危険な作業に従事している人々はどういう人々でどのようにして除去員(不発弾を処理する人)になるのだろうか。

 

女性除去チーム

 

ラオスでは、除去員になる人々は、一般市民が多い。除去団体が除去員を募集し、それに市民が応募して採用されるとトレーニングを受ける。基本的な要件は、読み書きが必須で高校卒業レベルが望ましいとされる。カンボジアや他の国では、元軍人が除去員として働いている場合があるが、ラオスでは元軍人は少ない。なお、男女の区別がほとんどないのがこの仕事の特徴でもある。ラオスでも女性だけからなる除去チームは多い。

 

採用されると、不発弾を処理するための所定のトレーニングを受ける。通常は、それぞれの国で除去員と認められるための技術の基準が決められていて、トレーニングを通してその基準をクリアする技術を習得する。ラオスでも国家基準があり、すべての除去員はその基準をクリアしなければならないことになっている。

回避教育チーム

 

除去員といっても作業の技術レベルによっていくつかの段階があり、ラオスではレベル1からレベル4まである。レベル1は技術水準が最も低い職種で、探知器を操作し不発弾を発見する作業ができる技術レベルである。彼らは、基本的に爆破処理作業はしない。レベル4は、探知器の操作はもちろん、難易度の高いものを含むあらゆる種類の爆弾処理ができる技術レベルを指す。レベル2と3はその中間で、2→3の順に処理できる爆弾の種類が多くなる。除去員は、レベル1から始め、現場での作業経験とトレーニングを通して1から順にステップアップしていくことになる。

 

除去団体には除去員以外にも、回避教育をするスタッフや除去作業の前段階の調査の作業に特化したスタッフがいる。これらのスタッフについても国の基準が定められていて、トレーニングを通して技術を習得しなければならない。不発弾の現場周辺で作業する人々は、体系的に管理されているのである。