ラオスには、トゥクトゥクがよく似合う

ラオスには、トゥクトゥクがよく似合う Tuk tuk matches Laos much.

 

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太宰治の『富岳百景』の一節を真似ました。「富士には、月見草がよく似合う」。そうなんです。
今朝届いたVientiane Timesに、6月時点でのビエンチャンを走る各種車両の数が載っていて、トゥクトゥクは、340台あるのだそうです。アジア各地で見られる三輪タクシーの一種ですね。
三輪自動車といえば、私のような団塊世代は、ダイハツのミゼットを思い出します。半世紀以上も昔、東京タワーの近くの中学に通っていた頃、東京プリンス・ホテルの前の日比谷通りを走ってきたミゼットが、東京タワー方向に左折しようとして、そのまま横転しました。運転席に、ドアのついていないミゼットでした。驚いたのは、その後です。横転した車の中で、運転手が左足を地面につけて踏ん張り、車の体勢を元に戻すや、何事もなかったかのごとくに、走り去っていったのでした。

 

ラオスを走る三輪タクシーも、写真にある通り、運転席にドアがついていないタイプなので、ビエンチャンに来た最初の頃、昔を思い出しながら、これは、ミゼットを改造したものなのだろうか、と思ったものでした。どうやら、オートバイを改造して造っているようです。運転席にドアがないばかりでなく、車の構造の全体が、前後左右スカスカです。さすがに、酷暑の国なので、頼りないながらも、天井だけはあります。また、雨が降ったりすると、ビニールの幌くらいは、掛けてくれます。

 

ビエンチャン市内では、町の中心地のナンプ広場とか、タラート・サオ、パトゥーサイ、バス・ターミナル、ホテルの前などに、常時、幾台ものトゥクトゥクが待機しています。そして、外国人が歩いてくると、「トゥクトゥク!」と、声をかけてきます。必要なければ、ちょっと苦笑いでもしながら、手を横に振れば、相手もにっこりと笑って、すぐに諦めてくれます。

 

一年前に、職場の近くのタラート・サオで乗ったトゥクトゥクの運ちゃんは、その後、通勤途上でしょっちゅう会うのですが、今でも、笑顔で、「サバイ・ディー!」と挨拶の言葉をかけてくれます。その後の一年間、一度も利用していないにもかかわらず、です。一枚目の写真の運ちゃんが、その人です。

 

ダイハツのミゼットは、日本の経済成長が始まる昭和30年代に走っていた車でした。映画『ALWAYS 三丁目の夕日』に出てくる、緩やかな時間が流れていた時代ですね。この映画の中で使われた車も、ミゼットだったそうです。最後の写真は、ルアンパバーンの町の中心を走るトゥクトゥクです。

 

  「ラオスには、トゥクトゥクがよく似合う」。ラオスには、まだ、そういう緩やかな時間が流れているんです。

 

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ラオス情報文化観光省 日本語公式フェイスブック「LaosSimplybBeautifulJ」より転載