雨安吾(うあんご)入りの仏事の日

雨安吾(うあんご)入りの仏事の日 Boun Khao Phansa as Buddhist memorial day

 

19702261_1057469421044958_7078823538935180817_n
今日は、ブン・カオパンサーと呼ばれる仏事の日で、日本語では、「雨安吾入りの仏事」などと訳されています。
「安居」とは、聞きなれない言葉です。『ブリタニカ国際大百科事典』によれば、「インドにおける雨季(4月15日、または5月15日より3ヶ月間)の間に寺院や一定の住居にとどまって外出しないで修行すること。雨安吾ともいう。日本の禅宗は夏と冬に安居を行う。」とあります。

 

ラオスの「雨安吾入りの仏事」は、旧暦8月の満月の日に行います。月齢カレンダーで見ると、今年の新暦7月の満月は、明日9日となっていますが、その辺、ラオス的おおらかさで、今日にしたのか、どうか。その催事の名にふさわしく、今朝は小雨が降っていました。朝7時、ビエンチャンの中心を東西に貫くセーターティラート通りに面した大寺院、ワット・オントゥを訪ねました。

 

寺院の境内に、縦長にテントが張られていて、喜捨を受けるための台がしつらえられ、台の上にポットが2列にずらりと並んでいました。そこで、着飾った老若男女が、腕に金色や銀色のポットを抱えて順に喜捨を行っていました。ポットの中には、カウ・ニャウ(蒸した糯米)、種々のお菓子から、キープ札まで、盛りだくさんです。台上のポットの前で、自分のポットから手で取り出した品物を、一旦、額の前に掲げてから、台上のポットの中に入れて、隣のポットに移ってゆきます。そんな風にして、喜捨する人の列は、ゆっくりと進んでゆきました。女性たちは、平素着ているシンから、きらびやかなシンに着替えて、肩からパービアンをかけていました。特に、年配の女性たちは、シルク地のシンに着飾っていました。

 

一方、テントの横に建つ大講堂の中では、喜捨を終えた人々が、男も女も、正座した両足を女坐りに横へ投げ出して集まり、橙色の法衣をまとった僧侶の読経に静かに耳を傾けていました。
また、本堂にも人が集まり、同じく橙色の法衣をまとった僧侶の説教に聞き入っているようでした。
この日から3ヶ月間、僧侶たちは、自分の所属する寺院以外の場所に外泊することはいけない、とされているのだそうです。
また、在家の人たちも、結婚式や祝い事の催事は控えるのだそうです。

 

19748465_1057470567711510_6028460028087069826_n

いよいよ、10月まで続く、ラオスの長い雨季の始まりです。

それは、木々の緑が映える、グリーン・シーズンでもあります。

 

追記:半世紀の昔、無頼派作家の坂口安居の名に出会った時、安居とは、妙な名前だな、と思いました。今、ラオスで「安居」に再会するとは、思いもかけないことでした。

 

19756538_1057469861044914_8146048111466930964_n 19748630_1057470791044821_4367629760853454400_n 19732348_1057470154378218_5117134919374867632_n

 

 

ラオス情報文化観光省 日本語公式フェイスブック「LaosSimplybBeautifulJ」より転載